LGBTの機運かミュージカル映画「グレーテスト・ショーマン」の影響か知らないが、グラミー賞を受賞したナンバー「ジィス・イズ・ミー」を地でいくような巨大太り女が急増している。
お笑いの世界がその最たる例である。最初、南海キャンディーズのすずちゃんを見て「何だこの子」と衝撃を受けたのもつかの間、アジアンの馬場園、渡辺直美、森三中と続き、最近は天才ピアニストのますみも人気である。
馬場園を見て不覚にも「可愛い」と思い、渡辺直美がどんどん太ってファッションや化粧に磨きもかけていくうちに「美人ちゃうか」と思いだし、テレビでますみを見るたびにやけてしまう自分に呆れている始末。
本当に不思議である。「肥満=醜い」の固定観念を作りだしたのはいったい誰なんだと叫びたい。ただし、自分はデブだけが好きな「デブ専」ではない。デブでも可愛かったり美しかったりもあるということだ。
自分の見かけに気後れせず「ジス・イズ・ミー」(これが私)と大声で主張できる世の中になったのだ。
その権利はデブだけのものではない。ブスな顔だちの人、体の一部が欠損した人、知能が遅れた人、複雑な性を持つ人。みんなのものでないとおかしい。人種や宗教で差別される世の中はとっくに克服したのではなかったか。
外に出て「ジス・イズ・ミー!」と主張しよう。そうして何が悪い。
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