「次は◯ペーシをご覧ください」「◯ペーシから◯ペーシに関する事項でございますが」
あるかた苦しい会議に出席したときの事務局の報告である。十数ページにわたる報告書の詳細な説明をしていたが、「ペーシ」発言が気にかかって報告内容がちっとも頭に入らない。
「ペーシ」と聞くたびに、それって濁音付きの「ページ」じゃないの?と思ってしまう。報告を聞く出席者が高齢者なら報告者も高齢者の会議である。とは言え、席についた五十人近い高齢者全員が「ペーシ」族でもあるまい。きっと何割かは耳障りに思っていたことだろう。
同じように「ペーシ」の発音が気になる人は多いらしく、グーグル先生に聞いてみると、いくつものサイトが検索できた。
それによると、学校のベテラン先生に多いという。愛知から関西地方に定着した方言でもあるらしい。自分が出席したかた苦しい会議の報告者は元公務員だという。先生とまあ同族といえる。
「ペーシ」と同じく多いのが「ファン」のことを「フアン」と言う高齢者だという。なぜかこちらは聞き流せる。不思議である。
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